読書感想文 NINJA MASTERガラ外伝
- 2013/06/19
- 00:46
最近また小説を読むようになったので、諸々のリハビリがてらに。
今日はバスタードの外伝、NINNJAMASTER ガラを読みました。気が付けば小学生の頃、姉の持っていたバスタードに落書きして怒られたのも遠い思い出、原作の最新刊は去年発売と同時に購入しましたが、一緒に刊行された小説の方は未読だったのでこの機会に購入しました。原作の方は悪魔大元帥のパンツがすごい美味しそうでした。最高。早く続き描いてよぅ。
この外伝は《四天王》ガラが吹き飛ばされた際の空白の期間を綴った短編三部構成となっています。
地下迷宮編 海対空激突編 宇宙忍者編 といった感じでしょうか。
細かな内容については特に明記しません。参照されたい方は他のレビューをご覧になって下さい。
今回はヒロイン枠として半狼の女剣士《ロナ》が登場します。年齢は高校性程でしょうか、バスタードにしては珍しく貧乳です。素晴らしい。いえ、あの別に巨乳でも同じ事言ってましたけど。素晴らしい。ロナに関して言えば尻尾を振る、耳を伏せるなどの動き以上に、海から上がった際に《尻尾をギュッと絞る》という描写がクッソ萌えました。カワイー!
今作はガラが亜人の領域から帰還する話ですので、原作ではフレーバー程度にしか登場しなかった亜人種達が、しっかりとしたキャラクター性を持って数多く登場します。
特に第一部の登場人物達は、ロナを含めて皆個性豊かで愛着が持てます。迷宮探索時のパーティーはウィザードリィを始めとするダンジョンゲーマーからすると思わずニヤリとしてしまう構成になっています。基本的にガラの一強的な部分はありますが、それぞれ冒険者達に役割があり、特にロナとアルマジロ型の亜人との前衛での連携に関しては作中で描写されずとも何処か連帯感があった事を想像させます。
微妙に対立関係にあった者同士が、迷宮深部に潜っていくまでの間に、ただそれぞれの役割をこなしていくだけのなのですが。生き残る為、目的の為当然の事とはいえ観ている側からは互いに距離を詰めあっているように見えるのが不思議です。
キャラクターに関して言えば蛇族の教祖様が僕の弩ストライクでした。銀髪!褐色!巨乳!ヴィジュアル的にも完全にツボなのにクールな自己犠牲っぷりと、時折見せるロナに対する母性、精神面でも最高に美しい。そして一部の結末への決意を定めるに至った彼女の心の動きを想像すると、目頭が熱くなるような気持ちさえ覚えます。憎しみを溶かすような年月が、出会いが、人生が彼女の中にあったのでしょう。異なる時間軸を持つ存在が永い刻の中で何を観ていたのか、想像させられます。
《ライトノベル》としてのこの作品はとても質が高いと思われます。原作者の見開きを使った贅沢な挿絵。こう言ってはなんですが、他の挿絵描きとはやはり“モノ”が違います。
遅筆過ぎて近頃忘れていましたが、萩原一至は間違いなく一時代を築いた天才なのです。腐っても天才、いえ、絵は腐らない、早く続き描いて、買うから。
っと少し脱線しましたが、最近のライトノベルでは珍しくしっかりと文章と挿絵が調和した作品に仕上がっていました。原作者と小説家の作品とキャラクターに対する愛を感じました。
小説特有の感情移入の容易さ、小説が不得手とする視覚効果、敵の巨大さ、威圧感を挿絵が圧倒的画力で分担し、結果として静謐な迷宮の闇から現れる異形の不気味さ、半神化した族長同士の神話の如き激突、それらの情景をまるで登場人物の視点から見ているような感覚を与えてくれました。
昨今の挿絵描きのレーター達は美少女ばかり描いてる為か、必要な描写から逃げようとしている傾向を覚えます。なんというか、人間以外描けないみたいな。まぁ昔からですか。
そういう点から見ても、今回の挿絵と文章の関係性を讃えずにはいられません。
優れた挿絵は文章の躍動感や表情を克明に映し出して研ぎ澄ませてくれます。時には匂いさえ伝わるでしょう。
そして優れた文章は一枚の挿絵に深い奥行を垣間見せてくれます。
それらが相まって、ようやくライトノベルというジャンルが確立されるのではないでしょうか?
総評としては、やっぱりオッパイは最高です。
今日はバスタードの外伝、NINNJAMASTER ガラを読みました。気が付けば小学生の頃、姉の持っていたバスタードに落書きして怒られたのも遠い思い出、原作の最新刊は去年発売と同時に購入しましたが、一緒に刊行された小説の方は未読だったのでこの機会に購入しました。原作の方は悪魔大元帥のパンツがすごい美味しそうでした。最高。早く続き描いてよぅ。
この外伝は《四天王》ガラが吹き飛ばされた際の空白の期間を綴った短編三部構成となっています。
地下迷宮編 海対空激突編 宇宙忍者編 といった感じでしょうか。
細かな内容については特に明記しません。参照されたい方は他のレビューをご覧になって下さい。
今回はヒロイン枠として半狼の女剣士《ロナ》が登場します。年齢は高校性程でしょうか、バスタードにしては珍しく貧乳です。素晴らしい。いえ、あの別に巨乳でも同じ事言ってましたけど。素晴らしい。ロナに関して言えば尻尾を振る、耳を伏せるなどの動き以上に、海から上がった際に《尻尾をギュッと絞る》という描写がクッソ萌えました。カワイー!
今作はガラが亜人の領域から帰還する話ですので、原作ではフレーバー程度にしか登場しなかった亜人種達が、しっかりとしたキャラクター性を持って数多く登場します。
特に第一部の登場人物達は、ロナを含めて皆個性豊かで愛着が持てます。迷宮探索時のパーティーはウィザードリィを始めとするダンジョンゲーマーからすると思わずニヤリとしてしまう構成になっています。基本的にガラの一強的な部分はありますが、それぞれ冒険者達に役割があり、特にロナとアルマジロ型の亜人との前衛での連携に関しては作中で描写されずとも何処か連帯感があった事を想像させます。
微妙に対立関係にあった者同士が、迷宮深部に潜っていくまでの間に、ただそれぞれの役割をこなしていくだけのなのですが。生き残る為、目的の為当然の事とはいえ観ている側からは互いに距離を詰めあっているように見えるのが不思議です。
キャラクターに関して言えば蛇族の教祖様が僕の弩ストライクでした。銀髪!褐色!巨乳!ヴィジュアル的にも完全にツボなのにクールな自己犠牲っぷりと、時折見せるロナに対する母性、精神面でも最高に美しい。そして一部の結末への決意を定めるに至った彼女の心の動きを想像すると、目頭が熱くなるような気持ちさえ覚えます。憎しみを溶かすような年月が、出会いが、人生が彼女の中にあったのでしょう。異なる時間軸を持つ存在が永い刻の中で何を観ていたのか、想像させられます。
《ライトノベル》としてのこの作品はとても質が高いと思われます。原作者の見開きを使った贅沢な挿絵。こう言ってはなんですが、他の挿絵描きとはやはり“モノ”が違います。
遅筆過ぎて近頃忘れていましたが、萩原一至は間違いなく一時代を築いた天才なのです。腐っても天才、いえ、絵は腐らない、早く続き描いて、買うから。
っと少し脱線しましたが、最近のライトノベルでは珍しくしっかりと文章と挿絵が調和した作品に仕上がっていました。原作者と小説家の作品とキャラクターに対する愛を感じました。
小説特有の感情移入の容易さ、小説が不得手とする視覚効果、敵の巨大さ、威圧感を挿絵が圧倒的画力で分担し、結果として静謐な迷宮の闇から現れる異形の不気味さ、半神化した族長同士の神話の如き激突、それらの情景をまるで登場人物の視点から見ているような感覚を与えてくれました。
昨今の挿絵描きのレーター達は美少女ばかり描いてる為か、必要な描写から逃げようとしている傾向を覚えます。なんというか、人間以外描けないみたいな。まぁ昔からですか。
そういう点から見ても、今回の挿絵と文章の関係性を讃えずにはいられません。
優れた挿絵は文章の躍動感や表情を克明に映し出して研ぎ澄ませてくれます。時には匂いさえ伝わるでしょう。
そして優れた文章は一枚の挿絵に深い奥行を垣間見せてくれます。
それらが相まって、ようやくライトノベルというジャンルが確立されるのではないでしょうか?
総評としては、やっぱりオッパイは最高です。
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