フェエエエエエエエイス！！来てくれーーーーっ！！

　随分久しぶりの更新になってしまった。今餅を焼いている。
　2週間ほど前に体調を崩してからというものずっと調子が戻りませんでした。

　恐らくリーチ一発食あたりに風邪ドラが乗ったものと思われるが、実際にどれが当たったのか分からない。私は何をツモしてしまったというのだろうか？
　その日のメニューはこれだ↓

　・コカコーラ
　・キムチ
　・かき揚げうどん
　・BLTサンド
　・謎のサプリメント（半額）

　寒い朝だった。夜勤明けで疲弊して家に帰った私は今日はお風呂でモーニングランチと洒落こもお☆テヘッ！と風呂の準備を進めた。入浴剤は『森の香り』さながら１ｋアパートのユニットバスは暗黒と大自然の猛威がひしめく密林の奥地と化した。主演は私。アナコンダも私だ。
　私は鼻歌を歌いながらブックオフでみつくろった１００円小説をお供に密林に歩みを進めた。この先にどんな悲劇が待ち構えているかもしらずに……。

半身浴中の私　イメージ図
　

　まずはうどんが伸びないうちにと、かき揚げうどんを片付けるズビズバァ！旨い！関西風の白だしにネギたっぷりのかき揚げうどん！このツユの透明度ときたらエーゲ海の水面の煌めきを思わせる！ダシの甘味、そして母なる塩味、これはもうどんぶりに広がるもう一つの日本海だよぉ！！
　アクセントに時折キムチをつまむ、勿論素材は厳選された国産ものを仕様している。（と書いてある）『コク旨エビキムチ』嗚呼、うどんが進む。熱い。キムチが熱い。下は大火事上も大火事胃も口も大火事だーれだ？私だ。

　うどんが一心地つくと今度は優雅に森で小説をめくる私。実にエレガントだ。フランスの貴族も雑巾に見えるレベルのエレガントな朝だ。
　今回読んでいた小説はコチラ↓
　

DADDYFACE (電撃文庫) (2000/03) 伊達 将範 商品詳細を見る

　もう１０年以上前の小説という事に驚きを隠せない、確かに初めて表紙を見た時私は中学生だった。
　巣主さんのブログで面白そうな伝奇小説を紹介しているので、私もここで及ばずながら愛する伝奇小説の一つをご紹介したい。
　DADDYFACE伊達将範先生が2000年に電撃文庫から発表した伝奇アドベンチャーだ。なんかこの頃の巻末に乗ってる一口紹介だと『ラブ・コメディの決定版☆』とか書いてあるが明らかに詐称である。ふざけてんのか。

　冴えない貧乏大学生草刈鷲士（２１）の前に、ある日自分の娘を名乗る１２歳の少女が現れて……。
　竹取物語に潜む粘つくような妄執の影、古文書を求めて樹海の深淵からなよたけの鬼が歩み寄る。現れるオーパーツ収集武装組織『ミュージアム』からの刺客！異能を用いるハイキュレーターたちが勘違いから鷲士に襲いかかる！
　起動する終末の方舟、寂れた街に眠る現代の人魚姫伝説、八尾比丘尼と肉達磨。自らの描いた扉の奥に消えた天才画家、獣人にオートマータ、正体不明の超科学古代文明。アトランティス大陸。
　そして天使と神。
　年の差９歳の新米パパ草刈鷲士と天才美少女結城美沙が巻き起こす伝奇冒険浪漫小説！！！
　それがコレ↑だ！！！！
　すごく面白い。既に絶版となっている為近所のブックオフとかで100円で購入する事をお勧めする。ホント面白い。娘可愛いしシュージ君ヘタレカッコイイし恋愛要素は添え物程度だが何か異様に和む。今まで読んできた小説の中でこの本の主人公が一番私の好感度が高い。そして伝奇考察が骨太な上に浪漫が溢れている。物凄くちゃんとした伝奇アドベンチャーだ。ちなみに歳の差に関しては未来から来たとかそんなチープなトリックは一切使わないゴリ押しのギネス出産だ。是非読んでほしい。そして手紙を出そう。
　続きをはよ！と


　……そう！！もう十年も前に！！この作品は打ち切りになっているのだ！！！（血涙）
　昔も思った事だが続きが気になって血反吐が出そうだよぅ……！！

　でもでもでも！うんともスンとも言ってなかった渡瀬草一郎先生のパラサイトムーンだって10年の歳月を経て今年の９月に正式な続編が発行されたし諦めちゃならんと思うんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。
　
　などと思いながらBLTサンドをコークで流しこんでいた私はこの時異変に気が付いた。
　（あれ……、なんか変だな……）


　なんか苦しいぞ……？
　異変に気が付いた私は密林（風呂）から抜け出して布団に潜りこんだ。
　大丈夫……なんか食い合わせが悪かっただけだ……。このちょっとした気持ち悪さも休めばすぐに……。




　２時間後……。
　（あれぇ……お腹が……苦し……）
　








　３時間後……
　「！？！！？」
　





密林（トイレ）
　「おえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！」ビシャビシャ

　
　洗いざらい吐き出した。全力で嘔吐した。
　何が男を変えてしまったのか。キムチか、うどんか、パンか半額のサプリか……真相は闇に包まれたまま、男は怯えからとりあえずキムチを棄てた。
　あれから丸二日近くケツからウォーターが出るほど腹を下し、朦朧とした状態で出勤。流石に次の日は休んだ。

　あの時、部屋にリンゴと整腸剤がなければ……、今の私は居なかったかもしれない。
　みなさんも冬の寒い時期だからこそ、痛んだ食べ物には気を付けましょう。冷蔵庫は、いや、文明は時として人類に牙を剥きます。私はその事をターミネーターから学びました。

　備えましょう。

　貴方の心の隙に、アナコンダは潜んでいるのですから。
　

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